家具

家具の配置アドバイス

住みやすい空間をつくる

生活空間を作るのは、住宅それ自体だけではありません。

その住宅の中に、どのような物を置くのか、ということも住環境に大きく影響を及ぼすことになります。そこでここでは、家具家電の置き方について、どのように考えるのが良いのかを簡単に紹介します。まず重要になるのが「家具家電の置き場所を決めるフローチャート」を知ることです。

最初に「そもそもどのような家具家電を置くのか」ということを考えるようにしましょう。家具家電の中にも「必須」なものもあれば「そこまで必要ではないもの」もあります。まずは自分に取って「必須」となる家具家電をリストアップするようにしましょう。これは人によって違っていますが、やはり多いのは「テーブル」や「テレビ」「本棚」「パソコン」などの類いです。

無いと生活に影響が出てしまうようなものは必須のものとして捉え、優先的に置き場所を考えなければなりません。次に、「必須ではないもののあると嬉しい」ものをリストアップしていきましょう。これらは必須な家具家電を置く場所を決めた後に、何処におくのか、そもそも購入するのかどうかを決定するようにします。

次に「色」について考えるようにしましょう。部屋の中の色の具合というのは、案外生活環境に大きな影響を与えるポイントです。色には精神に与える効果があるということも研究で分かっているため、それにもとづいて色選びをするのも良いでしょう。例えば寝室の場合、「落ち着く」ことができる寒色系の色合いが適していると言われています、ライトブルーやパステルグリーン等の色合いから考えてみるのが良いでしょう。

逆に運動をするためのスペースや、仕事をするためのスペースは集中力を高めたり、活力を高めたりすることができる「レッド」や「イエロー」などを取り入れるのもポイントとなります。ただし、あまり激しい色合いにすると目が疲れてしまいそれはそれで精神衛生上良くないため、適度な色合いで整えるようにしましょう。

色が決まったら、家具家電の高さについてチェックします。背の高い家具家電と、そうでない家具家電があり、これらはどこに設置するのかによって部屋の見え方に違いが出てきます。背の高いものはできるだけ「外縁」に置くようにし、背の低いものは「中心」に寄せるようにするのが良いでしょう。

他にも「動線」や「視線」についても考えておく必要があります。見た目ばかり気にして移動がしにくい部屋になるのも問題ですし、利便性ばかり考えて見た目の悪い部屋になるのも問題です。バランスを取った配置を考えるようにしましょう。

住みやすい空間のコツ、居心地のいい部屋の作り方

配置のコツ

ただ、「上手く配置する」と言われても、どう配置すれば良いのかそもそもわからないという人も多いかと思います。そこでここでは、基本的な家具配置のテクニックについて紹介します。

まず1つ目に紹介するのは「まとめ置き」のテクニックです。

比較的広さに余裕があるのであれば、家具や家電はできるだけまとまった場所に置くようにするのが良いでしょう。室内に点々と配置するよりも、視野を制限する効果が弱くなるため、部屋全体が広々とした印象となります。また、復数の家具家電を同時に利用することができるため、利便性の面でも優れている場合が多いのがポイントです。

次に「目隠し」の効果についてです。雑貨収納や本棚などは、そのまま置いていると「目に入る物」の量が多くなりかちです。こういったごちゃごちゃした状態というのは、部屋全体の印象を悪くしてしまいがちです。

そのため、ごちゃごちゃとした数が多い物が有る場所には小さなカーテンを設置するなどして、目に入りにくい状態にしておくようにしましょう。こうすることで、部屋全体がまとまりのあるものに見えるようになります。

収納の上級者になればあえて雑貨などを見える位置に配置する方法もあります。これを行う際の注意点として、インテリアとして上手に配置を行うようにこころがけましょう。見せる雑貨として雑貨を入れる収納をおしゃれにすることです。壁に設置するタイプの棚に雑貨を並べることで収納しつつもインテリアとしての効果があります。壁に穴を開けたくない場合は、ホームセンターなどで板とブロックを購入し、ブロックを脚としてその上に板を乗せます。

これで簡易棚の完成です。お部屋の雰囲気に合わせて棚の色を決めると統一感もでてすっきりとした印象となります。

模様替えのコツ

最後に、部屋の模様替えについても触れておきましょう。

模様替えをする際に、新しい家具やインテリアを購入する人もいますが、古いものはできるだけ早めに処分をするのが理想です。とくに大きい家具やインテリアほど、よほど広い敷地の家に住んでいない限り、古いものを家の中に置いておくと生活空間が圧迫されます。単純に処分をしても構いませんが、まだ使えるような品であればリサイクルショップやオークションサイトなどを利用するのも手です。

ただし、絵画や調度品の類に関しては、専門家でなければ査定が難しいため、業者を通して処分をしたほうがいいでしょう。