所有を減らすという行為
今話題の言葉として「ミニマリスト」というものがあるのをご存知でしょうか。
聞いたことがないという人のために簡単に説明すると、ミニマリストというのは「必要最低限のものしか持たないで生活をする人」のことを言います。数年前に流行した「断捨離」の、さらなる進化系の1つであると考えて良いでしょう。それでは、このミニマリストになることによって、どのようなメリットがあるのでしょうか、また、ミニマリストになるためにはどんなことが必要となるのでしょうか。
ミニマリストになることによるメリットの1つとして、「節約」があります。不必要なものを購入する必要がないため、当然掛かるお金は少なくなります。所有するものが少なくなるということは収納のために必要となるスペースも少なくなるということで、最小限の住宅でも十分生活することか出来るようになります。「消費」するものは通常通り購入し「所有」するものは減らす、というのがミニマリストの基本となります。
ミニマリストになるためには
それでは、ミニマリストになるためにはどのような方法があるのでしょうか。
重要なのは「仮所有」という方法を使うことです。例えば本を購入する場合、実本を購入すれば当然本を所有しておくためのスペースが必要となります。これを電子書籍に変更すれば、物質として場所を取るのは「タブレット」や「スマートフォン」の分だけであり、大幅に場所を節約することが出来るようになります。
本だけではなく、音楽などについても同様のことをいうことができます。CDを購入するのではなく、データとして購入して所有するようにすることで、場所を取らずにおくことが出来るでしょう。ただし、「持たない」ということは「使わない」ということではありません。この点にだけは注意をしておく必要があります。
節約生活がミニマリストの道を開く
所有することを少なくし、「お金をかけずに暮らすこと」を心掛ければ、自然とミニマリストになることもできるでしょう。
たとえば、持っている自動車やバイクを手放せば、税金や燃料代がかかることもありませんし、家具家電をコンパクトにすれば、部屋のグレードを下げて家賃を節約することができます。また、自宅のパソコンのネット環境を見直し、スマホの格安SIMのようにお金の掛からないようにすれば、それだけ生活空間を広くすることもできますし、通信費を節約することも可能です。
現在は、家電の買取業者も多く存在しますし、スマホの格安SIMも家電量販店で契約ができます。ミニマリストとして生活する人が増えているのは、思い立った日に断捨離が可能な環境がある点も大きいでしょう。
なぜミニマリストとして暮らせるのか
このように、最低限のものでも生活できるのは、技術やテクノロジーの進歩、及びサービスの多様化による恩恵です
かつては、家電の「三種の神器」とまで謳われたテレビ、洗濯機、冷蔵庫も、今の時代においては生活必需品ではなくなりました。テレビはスマホやタブレットでも代用できますし、洗濯機はコインランドリーやレンタルサービスがあります。冷蔵庫も、24時間のスーパーやコンビニ、料理のデリバリーなどで賄うことが可能です。
結論を言えば、家具家電が無くても困らない環境が整っているということです。
