お歳暮には定番ギフトが存在しない?
晩秋になると毎年デパートや百貨店、だけでなく近年ではコンビニやネットショップなどでも、お歳暮商戦が賑わいはじめます。
そんなお歳暮に何を贈るかイメージできる人はいますか?
実は、お歳暮は古来からの風習として日本人に定着しているのにも関わらず「これといった定番ギフト」が無いことでも知られています。というのも、夏場に贈るお中元は、そうめんやビールといった涼を感じさせるギフトが定番として思い浮かべることができます。しかしお歳暮の定番ギフトとなると、どようなものを思い浮かべるでしょうか。
結局お歳暮ってなに?
お歳暮という習慣は室町時代からあったと言われているので、約450年という古い歴史ある風習です。その起源は先祖の霊を祭る行事用のお供え物がお歳暮の始まりとされています。
そして現代のように一般的な風習として全国に広まったのは江戸時代からです。
現代のお歳暮の意味は一般的には、日頃お世話になっている方々へ、1年の締めくくりにお礼の気持ちとして贈るものですね。お中元とよく似た意味合いがありますが、お中元は1年の中間、お歳暮は1年の締めくくりなので、お歳暮のほうがより重要な位置にあるようです。
もし恩人にお中元かお歳暮かどちらかだけにしようと考えているならば、お歳暮のほうが良いかもしれませんね。
お歳暮の人気ランキング
ここでは、ランキング形式で紹介している大丸松坂屋のサイトを参考にし話していきますと、昨今のお歳暮ギフトは、ケーキや和菓子といった「スイーツ類」が人気を集めています。
お歳暮には決まったギフトがないぶん、スイーツのように汎用性の高いギフトに人気が集まっているということなのでしょう。実際、「お菓子が嫌い」という人は少なく、スイーツ類の贈り物はお歳暮以外のギフトにおいても使える万能ギフトといえるでしょう。
このほかにも、家族全員で楽しめる「鍋物セット」のように温かみを感じさせるギフトも高い人気を集めています。
涼しさを感じるギフトが多いお中元に対しお歳暮は「寒い季節にぴったりな温かいギフトを選びたい」という人が実際少なくありません。
SNSの影響でギフトの傾向も変化
ランクインしているほかのギフトを見ても、ハムや缶詰、調味料といった「誰にでも喜ばれる贈り物」に人気が高いようです。
このようにいろいろなものを贈っているということで、これは「お歳暮には定番がない」ということに他ならず、お歳暮に具体的な定番ギフトがないという話です。
しかし、近年の傾向として、お歳暮のギフトには「見た目を重視したもの」の人気が高くなっています。実際にギフトのパッケージを見ても、カラフルで見た目にも美しいギフトが多いことが解るでしょう。
これは、ツイッターやインスタグラムの普及により、「写真映えするアイテム」の需要が世間的に高まっているためです。華美な商品は撮影がされやすく、それだけで宣伝効果が高くなるため、メーカーや販売店はインパクトの強い商品をリリースする傾向が強くなっています。
贈り物こそ遊んでみよう
もちろん、お歳暮に限らずギフトは相手が喜ぶものを選んでしかるべきです。
相手の好みが分かっていたり、季節にあったギフトを贈ったりするのは礼儀だといえます。
さらに進んでみると、相手のことを第一に考えつつも、自分も素敵だと思うギフト選びができるとより楽しいものになると思いませんか。
その上で何を選ぶかを迷った時は、ランキングやパッケージなどを参考に、流行のアイテムを選んでみるのも面白いでしょう。
自分ではなかなか購入しないような珍しいものや、あまり見かけないものを贈ってあげることは、相手の感性や感受性が豊かになることもあるためおすすめしたいです。
まとめ
今回はお歳暮に何をプレゼントをするかについての考え方としてお伝えしました。来る年末にむけ、今年のお歳暮選びの参考になれば幸いです。