挑戦してみる価値アリ
家賃というのは、貸主が設定したものを借り主が必ずしもそのまま受け入れなければならないわけではありません。
場合によっては「交渉」を行うことで、安くしてもらうことも可能になります。
そこでここでは、家賃を交渉する場合のポイントについて紹介します。
まず大前提として、交渉のイロハについて解説しているサイトがこちらです。
>>http://clinicalinformation.web.fc2.com/knowhow_kousyoo001.html
基本的な部分をかいつまんで説明すると「交渉というのは、両者にメリットがあって始めて成立する」ということです。
家賃の交渉を行い、安くしてもらうことによって借り主である自分にはメリットがあるものの、安くしたことによって貸主である大家にメリットがないのでは、交渉は成立しません。
上手く「大家に取っての値下げのメリット」を見つけ、そこをついて交渉することが重要なポイントとなります。
一方的に「安くしろ」というのでは、意味が無いということを抑えておきましょう。
それでは、大家に取って「値下げをするメリット」としてどのようなものが考えられるでしょうか。
まずは「トラブルを起こさない店子を確保できる」ということがポイントの1つとなります。
不動産業者とのやり取りの中で、自分が信用することができる、安心して部屋を貸すことができる人物である、ということが大家に伝われば、これは十分交渉のポイントの1つとなります。
大家としては管理の仕事が1つ減ることになるわけで、値下げをしてでも住んでもらいたいと感じる可能性も多いでしょう。
特に、あまり治安が良くないような場所にある住宅の場合にはこの方法が有効です。
次に「契約が成立しないと空室が発生する」タイミングを狙うのもポイントです。
例えば新生活の用意のために良く利用される2月や3月というシーズンに交渉を行っても、あまり意味はありません。
大家としては交渉を受け入れずに元の金額に家賃を据え置いたとしても、他の入居者が元の家賃通りで借りてくれることが期待できるためです。
しかし、これが4月の末やそれ以降などになってくると話が変わります。
この時期になっても空室があるということは、場合によってはそのまま1年以上空室になってしまう可能性があるということです。
空室のままにしておけば当然その部屋から得られる家賃収入はゼロとなってしまうため、通常よりも安い金額であっても契約を結んだほうが大家に取ってメリットがあることになります。
時期を選ぶだけでも、交渉の材料として利用することができます。
プラスの意思を伝える
家賃交渉の際に重要なのは、「交渉が通らなければ入居しない」というようなマイナスの伝え方ではなく「交渉が通ればすぐにでも入居を決める」というようなプラスの伝え方です。
前者の場合には「断固として交渉が通らなければ困る」という意識であるのに対して、後者については「交渉が通ればより助かる」というような意識となります。
大家としても、あるいは大家と交渉をすることになる不動産仲介業者としても、後者の方が話を通しやすい上に、話をしてみようという気になるものです。
また、家賃交渉に於いては、直接家賃を下げさせることだけがゴールではありません。
他にも、「付帯効果」を得ることによって交渉を成功とすることもできます。
例えば「フリーレント」という方法があります。
これは家賃自体を直接下げるのではなく、最初の一月の家賃をなくしてしまう、というような方法です。
また、家賃ではなく礼金の値下げを依頼する、というような方法もあります。
ただし、交渉対象とするべきではないのは「不動産仲介料」です。
これは不動産業者に取っての主たる収入源であるため、これを下げるぐらいなら契約の必要がない、と考える不動産業者が多いためです。