日本の伝統家屋は日本の風土に合った建築物
海外から日本に旅行などで訪れた外国人の方に、よく日本は湿気があると聞くことが在ります。
夏も同じ気温なのに日本のほうが暑く感じる、それは湿気が強いからでじめじめした暑さに海外の方は参ってしまうようです。
日本には古くから伝統的な家屋があります。
こうした日本家屋は日本の風土に合った、気候に合ったつくりになっていて、また古民家などは、大きな柱をふんだんに利用し、実に頑丈に作られています。
古民家の定義ですが、日本伝統の建築構造の建物であり、昭和初期くらいまでに建てられた家屋、また人がそこに暮らしていた家屋とされています。
昭和初期、つまり今から70年、80年ほど昔に建築された家屋ということです。
こうした古民家として認められる家屋は、修繕、移築などを行うことを想定した、木組みという技術が利用されていることが多く、また屋根を支えるために設けた骨組み、小屋組みについても、現代利用することがなくなったしっとりした木材が利用されているといいます。
古民家は風土に根ざした日本伝統の家屋
最近は古民家をリノベーションし、その風合いを保ったまま、新しい現代の暮らしができるようにしているところも多くなり、地方では古民家カフェなども多く見かけるようになっています。
もちろん様々な建築についての研究が行われ、地球環境にやさしい家作りなどを行っている現代の家屋からすると、不便な点も多いのですが、メリットがたくさんあります。
まず、風合い、見た感じが魅力的です。
黒光りしている大きく太い梁、柱は存在感が非常にあり、独特な趣を持っています。
現代家屋では考えられないほどに、贅沢な自然木が利用されていることも多く、健康に毎日を暮らす要素がたくさん詰まっています。
現代家屋と比較してデメリットをあげてみるとすれば、快適性が低いということでしょうか。
断熱性や機密性などは現代家屋のほうが優れていますし、全体的に光の取り込みが少ないので、暗い、寒いということもいわれます。
このような欠点をリノベーションし、古民家の優れている点はそのままに、機能性、設備などについては現代のものを取り入れて、暮らしやすくしているのが今人気の古民家を利用した住宅、また古民家カフェなどの店舗です。
古民家カフェは魅力的
現代の設備は取り入れていても、中に入ると古きよき時代がそのまま残されているようなイメージです。
カフェはある程度の暗さがほしいという人もいますので、そういった方には非常に落ち着ける空間となるのではないでしょうか。
古民家カフェの店員さんも、お店によっては当時を髣髴とさせる雰囲気の制服を着ていたりして、ぐっとその古民家の魅力を押し上げているように感じます。
忙しい現代人がふと心に一息つけることができる場所、古民家カフェはそんなイメージがあります。